相棒4 第7話 『波紋』



 最初は、脚本はまた砂本さんかな、と思ってました。
 理由。
 600万円を届けた大学生が心理学専攻だったから。
 最後のスタッフロール見て、脚本が入江信吾さんという、相棒では初めての方だと知りました。
 ああ、この人、4thが始まるちょっと前に彼のブログ見つけて、読んでたわ。

 この話が彼の脚本家デビュー作なんだそうです。確か『東映だかテレ朝のお偉いさん数人から脚本のチェックをされた』とか、『小ネタが軒並み却下された』って書いていたような気が。
(小ネタ・・・? ギャグのことだろうか。そりゃまあ相棒出演陣はみんな芸達者だし、小芝居がいちいち笑えるから、大抵のことはやらせても大丈夫な気がするけど) 

 とかいろいろ思ってました。そうか。今回がその話だったか。
 内容は凄く面白かったです。小さな偶然と悪意の積み重なりが、さざ波のように連鎖しあって、首謀者の思惑を超えた悲劇を引き起こしていくというストーリー。
 その構成が端整で、違和感を感じずに見ていられました。
 サブタイトル『波紋』ていいタイトルですね。

 入江さん本人も書いていたけれど、デビュー作が相棒で良かったね。これだけクオリティの高い仕事が出来たんだもの。この仕事を看板に頑張って営業して、仕事を取ってくればいいよ。
 だからプロデューサー様、また彼に仕事を発注してあげてください。多分きっといい仕事しますよって、なんで私が、彼の郷里の母親のようにこんなところで気をもんでやっているのか。

 この人のブログは、ドラマが作られる背景が見られて面白いです。ただの愚痴とか言い訳だったら聞きたくないけど、製作の裏側とか、一つの作品が出来るまでどれだけの人の手が加わっているのかなどの一端が垣間見えて、非常に興味深いです。

 今回は監督も相棒では初めての方でしたね。そのせいか、珍しい右京さんの表情が見られた気がします。普段の右京さんは鉄面皮というか、基本的に不敵な様子を崩さないけど、今回は時々奇妙な「揺らぎ」の表情が見られて、なんか珍しい顔をしてるなあと思いながら見てました。

 芹沢君役の山中たかシさんの元同居人である、犬飼淳治さんのヤクザ役も見物でした。隣人を引っ張り込んで跳び蹴りくれるシーンなんか、身軽すぎて、隣で見てる旦那が「コントみたいだ」って言ってました。いやコントじゃなくて、この人舞台の人だから、その本領を発揮してたんでしょう。

 あと、イタミンの「人を殺しちゃダメだよねえ」も渋くてカッコ良かったです。

今回はこんな所かな。

 

<2005.11.30>

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