相棒4 第5話 『悪魔の囁き』

 ワタクシ、5話の放送2時間前に新宿で、舞台を見ておりました。
 高橋一生君主演『トランス』。
 チケット取ったときには一生君が『相棒』に出るなんて知らなかったし、観劇と一生君出演日が重なるなんてことも当然知りませんでした。
 そして『トランス』の内容といえば、
【私の愛する人は、精神を病んでいます】
 という話だったわけですよ。
 なによこの妙なシンクロニシティ。
 『相棒』に関しては、結構この手のシンクロが起こります。私の中で。
 そういうわけでこの日は私的に一生君DAY。感想も、一生君中心に参りますよ。 


 んーと全般的な流れとしては、うまくまとまっていたのではないでしょうか。女医さんへの疑いのミスリードの仕方とか、上手いなあと思いました。でも、どうやってもシリアルキラー物だと、ああいう2時間ドラマ的な終わり方にならざるを得ないのかなあ。最後に崖っぷち(今回は屋上)で犯人がべらべらと動機とトリックについて話し出すっていうのは、いかにも過ぎて、どうやっても安っぽく見えちゃうんだよなあ。

 それでも一生君は、とても上手にやっていたと思います。あのセリフをそこらのにーちゃんに言わせてたら、安くて見てられないって。でも、セリフや行動が安く見えるのも、深読みすれば演出なのかもしれない。だって、一生君演じるところの安斉は、村木の『劣化コピー』なんだもん。10年以上も連続殺人をしておきながら逃げおおせていた村木の『劣化コピー』だったから、安斉の犯罪は露見したわけなんだもん。


 今回の一生君の演技を『イマイチ』とか言ってる連中には、はっきり言いましょう。

「君ら見る目なさ過ぎ」

 真の怪物村木と相対しているときの昏い目や、カットごとに刻々と変わる表情の変化。そのあたりの細かい演じ分け方にもの凄く工夫が凝らされてたのが見えないんだから、見る目がないとしか言いようがないって。
 それが出来るから、今回わざわざキャスティング担当が一生君を引っ張ってきたんでしょっ。きっとそうだ。

 あとは、村木がピアスを持ち去る理由が、教科書通りだったことがちょっと残念。古代エジプトの伝承が云々とかそういうんじゃなくて(だってここは日本だし)、村木たん独自の理由づけが欲しかったなあ。殺人の動機は了解可能で、くっだらない理由があった方がいいと思うの。個人的に。

 例えば。

 村木たんは幼少時から耳たぶフェチで、寝るときには母親の耳たぶをチュウチュウしながらでないと眠れないお子だったのですが(なので母親の耳は変形)、母親が夭逝。衝動を処理しきれないまま大人になった村木たんは、スーパーS嫁に蹂躙されつつも、ベットの中では耳たぶ吸って甘えることで衝動を見たしていたのだけれど、妻の耳も変形してしまったため、満たされなくなった欲求は中に浮き、やがて外部の女へと向かいます。

「ばかー。ピアスなんかしてたら、チューチュー出来ないじゃないか!」

 というアホ過ぎる理由で、ピアスをしている女を惨殺。お仕置きとしてピアスは持ち帰ります。

 で、殺人もピアス集めも高尚チックな狂人の論理があると、中途半端な知識があるだけに勝手に誤解してしまったから、一生君じゃなくて安斉君はうっとりしてたのに、村木はただのマザコンフェチ野郎に過ぎないということが分かり、絶望のあまり安斉君飛び降り自殺未遂………。

 とかさ。

………だめだ。こんなネタ、夜9時台に放送できない。絵面がエロ過ぎる。
 というか、こんなネタをついつい妄想してしまう私の頭の中って、ちょっと病み過ぎかも〜〜。
 こんな自分が怖い今日この頃です。


<2005.11.16>

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