相棒3rd 第12話 「予告殺人」


 今年度の直●賞発表直後に『ゴーストライター』の話で「●木賞が取れるはずだったのに」なんて言わせたり、桶●事件の控訴審直後に今回の話をわざわざぶつけてくるような、テ●朝の根性の悪さが大好きです。
 次は、内部告発した警察官を報復人事で閑職(なんかこのためにわざわざ作った部署らしいよ。わー、特命係みたーい←(超バカ))に追いやっておきながら「適材適所だ」と言い張る(誰も信じねえっての)警察内部の不正ネタで一つよろしく。

 予告殺人記者会見中に、美和子さん宛に犯人から電話が入ったのを見て、
「えええええっ、次の予告殺人のターゲットは美和子さんなの?」
と、勘違いし、その直後に、
「じゃ、じゃあじゃあ、狙われた美和子さんを、薫ちゃんが身を挺してボディーガードするわけかな。いやあん。男らしーい。それでヨリが戻っちゃうのかしら。うーわー。新たな展開。すーてーきー」
と3秒くらいの間にぐるぐる考えていた私の思考回路は、どうも基本的には乙女らしいです。

 犯人は美和子さんに対して悪意を抱いている様子。
 まあ確かに美和子さんて、第一印象良くないタイプだよね。学生時代につるんでトイレに行く女子を見て「バカじゃないの?」って鼻で笑ってそうなタイプだもんね。きっと薫ちゃんとの互いの第一印象は、「体育系バカ」と「生意気な女」だったんじゃないかな。
 でも、あの顔の怖い(しかもでかい)イタミンに威嚇されても全然怯まないところが格好いい。私だったら何もしてなくても泣くと思う。

 砂本脚本なので、ノリがエンタテイメント。そして、一課の出番が多い&キャラが立っている。頭上できゃんきゃんわめいている単細胞&石頭コンビに向かって「いい加減にしんさいやー」と怒鳴りつける芹ちゃんとか、食事中の喧嘩は止める気のない芹ちゃんとか、それでも最後に挨拶はしっかりする芹ちゃんとか、要するに彼のキャラクターは「年上に対して気後れはしないが、無礼ではない」あたりで収まりそうですね。よろしいのではないでしょうか。

ストーリーに関しては前回と同じ被害者支援がテーマでしたが、感じた重みが全然違うので、これに関してはつっこまないことにします。うさんくさいカウンセラーがひたすらむかついたうえに、他の殺人はナイフを使ってたんだから別の犯人がいるけど、突き落としに関してはこいつが犯人だ。便乗殺人未遂に違いない!と、最後の最後まで思ってました。くーそー、また分かりやすくフェイクにひっかかっちまったぜ。

 被害者の元を訪れるかどうかで逡巡している薫ちゃんに対して、
「いつものことじゃありませんか。君が勝手なことをするのは」
などと言っている右京さんですが、私の目には、薫ちゃんの暴走の6、7割は、右京さんがふっかけているように見えるのですが、気のせいですか?

 犯人と格闘している薫ちゃんを黙って見ている右京さんに爆笑しました。どこまで女王様なんだこの人は。そして、華麗な体裁きであっさりと犯人を組み伏せている右京さんにときめきました。

 ただ、エピローグがなんか……蛇足っぽいというか。いや私、思考回路は乙女ですが、チラリズム推奨派なので、こういう風に見た目に分かりやすく「いい話」にされると……なんか気恥ずかしくてだめだ。
 一課と特命係は、もっと殺伐とした関係の方がいいです。馴れ合っちゃダメ。普段は仲悪いのに、時々あんパンを差し出してみたり、肉まんをおごってみたり、ワザと殴られてやったり、そういう「ちょっといい奴?」みたいな、そういうのがいいです。

 結論。
 やっぱ『相棒』は、後味悪いほうがいいわ。(いや、今回の話も十分面白かったが)

<2005.1.28> 




home  top  back next





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送