相棒3rd 第4話 「女優」(前編)

 
 一番インパクトがあったのが、次回予告でした(本編はどうした)。
 見終わった瞬間、(これは何の冗談だ)と、横向きに倒れそうになりました。二度目に見直したら大笑いでした。これはやっぱり’70年代刑事ドラマへのオマージュですかね。それとも二時間サスペンスのパロディ?
 あと、放送前に、回転寿司の皿の上に『相棒 このあとすぐ』の文字が乗って流れていく、という予告があったんですって? うわー、見逃した&撮り逃した。3rdシーズン&2クールということで、こういうお遊びに走る余裕が出てきたってことですか?
 クッ……、こういう稚気、嫌いじゃあねえぜ。

 あ、あと芹沢くんが殴ってるのは一体誰なんだ、ということで、一部で盛り上がっているみたいですね。ご多分に漏れず私も何度かスロー再生してみましたが、良く分からない。本命イタミン、次点でマネージャーさんとなってますが、もしイタミンだった場合、こちらでも下克上が起こってしまうのでしょうか。
くそー、スタッフめ。焦らしプレイかよ(プレイとか言わないように)。

 では、本編に進みましょう。

 また前後編ですが、その割には展開がだれることもなく、スピーディーに話が進んでいったので、1時間が短かく感じました。コロンボっぽい倒叙形式のお話で、犯人はまた女性。最近の『相棒』は怖い女づいてますね。でも綺麗な女の皮をかぶっていても、その中身は非常に男性的な計算高さを持っている人なので、あまり見ててイライラしないところがいいです。私は女独特の生臭さとか粘着さが嫌いなので(多分同族嫌悪)。
 で、あっさりと女の涙にだまされている薫ちゃんの図が……。
 ふっ、まだまだ青いわね。女なんてすぐに泣ける生き物なんだから、ごまかされてはいかんよ。私なんか激烈に好きな小説や漫画のシーンを『思い出す』だけでぼろぼろ泣いてしまう(それはただの情緒不安定だろう)。

 3rdに入って一番キャラが変わったのが、大河内くんのような気がします。一話見て思ったけど、妙に特命係に対して腰が低いというか物腰が柔らかくなったねえ。突然監察官室に入ってきた薫ちゃんに対して、驚きもせずにあそこまで内部情報をリークしていいんだろうかと、ちょっと心配になりましたが(まあ、ドラマだから)。

 鑑識くんとの仲好しっぷりを見ていても、『相棒』は、
『慇懃無礼なクールビューティーと愉快な下僕』
のお話っぽかったのが、最近は
『慇懃無礼なクールビューティーと愉快な下僕たち
になってきてませんか?
 土ワイ〜1st.にかけては、『ふたりだけの特命係』のサブタイトルの通り、二人劇みたいに二人だけが目立っていたけれど、2nd.〜3rd.でサブタイトルがなくなってからは、群像劇っぽくなってきている気がします。脇を固める芸達者な俳優さん達が、出演時間は短くてもそれぞれのキャラを立てまくっているからだろうし、どの人も濃い癖に変に悪目立ちはしてないから面白い。下手な人がいないっていいですね。

 あと、私は輿水脚本のセリフ回しがシニカルで凄く好きなんですが、今回も思わずニヤリとしてしまうセリフが冴えてましたね。印象に残ったセリフを抜き書きしてみました。

「ああ、言い忘れてたけど、ぼく官房長に戻るから」
「ええっ?」

「そんなことしていいんですか?」
「いいに決まってんだろ! FBIだってなあ、超能力者を雇って事件を解決してるんだ。……それと同じ理屈だよ」

「なんのために?」
「世のため…人のためでございます」

「食べないのか?」
「ホントに食欲なくなっちゃった…」

「上からはってあった最新の何枚かを、細心の注意を払って剥がしてみました」
「シャレですか?」
「分かってるなら笑ってくださいよ」

 誰のセリフかは書きませんでしたが、相棒フリークな皆様ならお分かりでせう。
ではまた再来週。

 <2004.11.13>




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