相棒 セカンドシーズン 第2話


 なんか、ファーストシーズンの時と比べて、随分とお金かかってませんか? いえ、別に使いどころが間違ってるわけじゃないからいいんですけど(面白いし)、最初からあまり飛ばしすぎると、後半きついぞー(予算がな)。なんたって今回は2クールだし。
 なんて余計なことまで考えてしまう私は、心配性過ぎますか?

 今回は、輿水脚本のケレン味大爆発でしたね。強引ていえば強引で「何か変だ」って思うところも結構あるんだけど、見せ方とか引っ張り方が上手いから、凄く引き込まれてしまう。「なんか相棒っぽくない」って思った人もいると思うけど、最初はつかみが肝心だし、特命係も正式に復活したし、来週からはファーストシーズンの流れを汲んだ話になる・・・と思います。多分。
 考えてみると、続編て結構大変ですよね。前作と違うことやると「前はこんなじゃなかった」ってファンからブーイング起こるし、かといって過去の路線をなぞりすぎるとマンネリ化するし。
 私は話がおもしろけりゃいいんじゃないの、っていうクチなのですが、結構キャラ萌えも入っているので、右京さんの、『内心はかなり熱いものがあるんだが、表面上のクールさは崩さない』ってところが好きなので、捜査も推理も、あくまでエレガントにお願いします。
 今回、真相の開示までの流れが、右京さんらしからぬ泥臭さだったところだけがちょっとね。

 では本編レビューいってみましょうか。 

 謹慎処分言い渡し後。
「僕はね、亀山君。どちらかといえば穏やかな人間です。争い事は好みません。しかし、売られた喧嘩は買いますよ。そして必ず・・・勝ちます」
 右京さんの宣戦布告来たーーー。
 そしてまた性懲りもなく小暮のところに行く二人。
 お詫びのしるしに花を持っていく右京さん。
「これ、マリーゴールドだわ」
「はい?」
「マリーゴールドの花言葉はご存じ?」
「いいえ」
「『悪をくじく』」
「それは存じませんでした」
 いけしゃあしゃあとこの男はまあ(悦)。

 親父キラーな小暮は、小野田のところに言いつけに行きます。
「アイツ無礼。懲らしめちゃって」
「近いうちに、島流しにしましょう」
 いや、それ、全然懲戒になってないから。むしろあの二人は喜ぶから(笑)。なーるほどなあ。こういう流れで特命係が復活するわけか。官房長も粋なことをするものだ。絶対何か裏がありそうだけど。

 旧特命係コンビはまた、小暮の家に押し掛けてます。しかし敵もさる者。しっかり警察に電話して、伊丹達を呼びつけました。
「この人達が強引に家に入ってきたんです。嘘つき」
 まあ、嘘つきであることをあえて否定はしませんが。
 それよりどうした右京さん、小娘に手玉に取られているぞ。ロンドンに行っている間に、捜査の勘が鈍ったか?
 右京さん涼しい顔してますが、内心では激情の炎が轟々と吹き荒れていると思われます。
「もう後戻りは出来ません」
 いや、あんたはいいけど、カメのことはいいんですか? プライド傷つけられたことで、やけになってませんか?
 
 その後の捜査で、小暮の父親が行方不明であることが発覚。
 小暮の背後に見え隠れする父親の姿。
 幽霊かよ! と思ったら夢落ちでしたが、この女確実に父親も殺ってますね。
 で、何で夜中にまた家まで来てるの、旧特命係ーーー。
 窓の外にたたずむ二人が、マジで怖かったんですけど。あんたら小暮のストーカーか? 
 前回の、悪徳刑事な特命係が現実のものになっている、やも。
 やっぱこの男を敵に回しちゃダメだわ。地獄の底までついてこられるぞ。

 で、何で来たかというと、またお詫びがしたかったそうで。
「お父上が犯人です」。いや、その推理にはかなり無理が。
「僕はこの推理に自信を持っていたのですが」。これも嘘だな。
「パパは人殺しなんか出来ない!」。そりゃそうだろう。
 なんだかどんどん話がサイコホラー染みてきましたね。相棒ってこんな話だったかしら。

 なんだ別宅があるのかよ。どこまで金持ちなんだ、小暮の家は。
 別宅の地下室に隠されていた父親のミイラ。ひいいいい。
 そこに乱入してきた旧特命係。
「お父上に、人殺しが出来るわけない。僕もそう思ってました」
 それはいいけど、右京さんやり口が相当強引だ。いいのか、もの凄くらしくない罠のはりかただぞ。自分で言うまでもなく違法捜査バリバリだって。大丈夫か?
 小暮は今更そこにツッコむ元気もなくしていたから良かったものの。
 下手すりゃあねえ。どうなっていたことか。 

 動機はやっぱり、小暮の極度のファザコンが原因。娘に迫られて払いのけるなら、この父親の感性まともじゃん。まともだったが故に毒飲まされるなんて。
 なんだか不思議テイストな話だったわ。

 で、官房長の「し・ま・な・が・し」刑により、特命係大復活。
「なーんで復活するんだよ」って伊丹んは言っておりましたが、安心しなさい。これは官房長の罠だから。今度はどんな無理難題をふっかける気なんだろう。わー楽しみ。
 って余韻に浸る間もなく、レクター浅倉再逃亡。
 前回の超問題発言「ケツ貸せ」も、このための伏線だったのですね。きっと主任は、しおらしい態度の浅倉に、「俺のケツを貸してやろう」とかなんとか言われて、寝首をかかれたに違いありません(分かっていてもわざわざ書くことじゃないと分かっているのだけれどつい書いてしまう私。わざわざこんな台詞を入れる脚本家が悪いんだもーん。これじゃ詮索しろと言っているようなものじゃないですか、まったくもう)
 わざとらしく遺書めいたものを残していましたが、多分生きてますね。そして中盤か終盤あたりにまた出てくるんでしょう。

<2003.10.16 up>

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