第１７話 『同時多発誘拐』

　ど、どうしたんだ。このダンシング何とかみたいな派手な始まりは。なんだなんだ。今回やたらと手間暇と金がかかっているぞ。何があった？
と、あたふたしてしまいましたが、今回の話も面白かったです。
そりゃ、探せばアラの一つや二つはあるんですが、そういうツッコミを入れるまもなく畳みかけるようなスピーティーな展開に痺れました。誘拐から犯人が分かるまでの推理の流れがエレガントでしたね。なんていうか、こう、ちょっと今までずれていた相棒の路線が、この話でまたもとの路線に戻りなおしたような気がします。
そして答えのでない問題に安易な答えを与えず、安い感傷に流されない右京さんが好きです。

＜今回のツボ＞

・「母親の数が一人多い！」。萩尾望都ですか？

・オレンジが全然似合わない右京さん。でも本城さん＠刑事貴族だったら、きっと着こなしていたんだろうね。キャラによって似合うものまで変えてしまうんだからすごいや。
カメは違和感なかったね。

・無線越しでも「特命係の亀山〜」ととっても律儀なイタミン。

・「亀山、乗れ！」と自発的にカメのアシストをするイタミンの姿にときめきました。
このワンシーンだけで、伊丹ファンが激増したと思われます。1ｓｔ.の「あんパンか？　ジャムパンか？」のシーンを思い出しました。あのときの台詞の応酬は傑作でしたね。
今回は一課の人達が仕事熱心に描かれていて良かったです。あまり右京さんの引き立て役みたいに警察の他の人が馬鹿愚かに描かれていると…そこまでせずとも、と思ってしまうので。

・なんでＢＧＭが突然ビートルズ？　と思っていたら、この 'Strawberry Fields Forever ' はジョンの生まれ育ったストロベリーフィールドという救世軍の孤児院があった場所をイメージして作られたからのようです。ビートルズ知らないから、分からなかったよ。
しかし、もしＤＶＤになったら音楽差し替えになること確実ですね。（「ビートルズの曲を一局使ったら、映画の製作費が全部吹っ飛ぶ」ｂｙ長谷川監督＠『青春の殺人者』）

＜2004.2.22＞

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