相棒3rd 第15話 「殺しのピアノ」

いやー、もの凄い勢いで面白かったですね。
コロンボスタイルな倒叙物だと、犯人が冒頭で分かっているので、犯人をどうやって揺さぶるか、っていうところが眼目になることが多いのだけれど、それで犯人が落ちて終わりでは、ミステリとしてはちょっと弱い。
我らが相棒はそれだけではもちろん終わらずに、ハウダニット(犯行手段探し)をしていくうちにいつの間にかホワイダニット(動機探し)が行われていた、という話の流れがとてもスムーズで、思わず唸ってしまいました。
冒頭の調律師さんのイメージ映像みたいなやつが、後半でこう繋がるのね、と、思わずうっとり。

右京さんの『変な人』っぷりが炸裂してたのも楽しかった。ホントにこの人は奇人なんだわ、と改めて思いましたもの。
右京さんは、その動機に同情できる部分がある人に対しては、例え犯人であっても丁寧な物腰で対応する人だけど、今回の犯人には同情しなかったんでしょうね。
(神聖なピアノを血で汚すなんて、許せません、て、個人的に怒っていそう)
もうもうもう、犯人の揺さぶり方がいやらしーのなんのって。
やたらとピアノを弾きたがったのは、血の付いた鍵盤を犯人に見せつける理由もあっただろうけど、ホントにコンサートホールでピアノ弾きたかったんだろうなあ(クラシックオタなら誰でも抱く願望らしい)。あと、犯人をからかう意図もありそう。
涙目になってる調律師さんに思わず萌え……じゃなくて同情してしまいました。
ほんと、右京さんたらいやらしーなあ。
しかし薫ちゃん、上司がコンサートホールでピアノを弾きながら登場、なんて異常な状況下に陥ったら、少しは驚いてもいいような。なんだかもの凄く当たり前のようにこのシチュエーションを受け入れてましたね。

他にも、
悩ましげな溜息を付きながら「やはり我慢できません」だの、
コート半脱ぎ状態のまま、ピアノ椅子のセッティングを待っているだの……(調律師をあごで使ってますよ、この人)
ホンッッッットに、いやらしかったですね。

その怪電波を遠隔受信でもしてしまったのか、イタミンまでなんだか変になってました。
特命係の部屋に入ってくる時の
「カメ!」
って登場の仕方は一体……。なにがそんなに嬉しいのでしょうか。
…………イタミンが壊れた。
操作会議で発言してるときは、普通に格好良かったのにー。
アニキー、激シブっすよ、アニキー
って、黄色い声援送っちゃうくらいだったのにー。

<2005.2.27>



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