「傷だらけの天使レビュー」

    
            

第5話『殺人者に怒りの雷光を』 監督:工藤栄一 脚本:市川森一
修と同じ綾部探偵事務所の下請け調査員・信雄が何者かに毒殺された。修や亨は彼らが麻薬ルートの調査を行った千早組の仕業ではないかと考える。数日後、満男がサウナで毒殺された・・・。
ゲスト:松山省二、加藤嘉、檜よしえ、森みつる 他

<今回の見所>
辰巳さんの土下座。
ああああ、辰巳さんが辰巳さんが(以下略)。

ストーリー自体は、端正に構築されたサスペンスといった感じ。展開がスピーディーで、見応えありました。

変に印象に残っているのが、一緒に歩いていた探偵事務所の調査員(名前忘れた)に、遅効性の毒が効いてきて、彼の顔面がお岩さんのようにただれて、「死にたくない」といいつつ倒れて死んでしまうシーン。
修もアキラも、めちゃめちゃ腰が退けてました。
修は逃げようとしつつも一応、救急車を呼ぼうとするなどしてますが、アキラに至っては、ものすごい勢いで振り向きもせずに、一目散に逃げてんの。ヘタレだわ。
「おまえ、少しは心配しろよ」って笑ってしまったくらい。
これが凡百のドラマなら、「大丈夫か、傷は浅いぞ」とかなんとか積極的に介抱したりするところなんだろうけれど、現実に同じ状況に立たされたら、この二人のとる行動の方がありえそう。
生身の人間のかっこわるさや、汚さや、吝嗇なところもさらりと描いているところが「らしいなあ」と思わせるワンシーンでした。

<2003.1.10>

2003.1.28.付記
辰巳さんの土下座シーンで彼がカツラを外すのは、岸田森さんのアドリブなんだそうです(『不死蝶・岸田森』より)なんでも、別映画の撮影で髪を剃っていたのですが、そちらが流れそうになってしまっているところに、「傷天」の撮影が始まってしまったんですって。カツラだったことは一部のスタッフしか知らなかったことで、周りの人はみんなびっくりしたとか。アドリブが横行する現場ではあったのですが、さすがに岸田今日子さんも「ふざけすぎ」と叱ったらしい。でも、そうやって<いかにウケをとるか>を一生懸命考えていたであろう森さんの事を考えると、なんだか微笑ましい気持ちになります。



第6話『草原に黒い十字架を』 監督:神代辰巳 脚本:山本邦彦
修は、国際的な名画窃盗団に狙われている時価2億円の“六月のマドンナ”を美術館から盗み出し、ニセ物とすり替えろと命令される。既に美術館には亨が警備員として潜り込んでいた。
ゲスト:瀬島充貴、正満卓也、大村千吉 他

旦那と一緒に見てました。
子ども連れの逃避行劇で、いわゆるロードムービー(風)って奴なんでしょうけど、これでどうやってオチをつけるんだろう、と思いながら見てたんですが・・・。

<6話予告鑑賞中>
旦那「いいねえ。女の子と一緒に何かをしてるっていうのは、なごむねえ」
<6話予告観賞後>
旦那「タイトルからして、死ぬのはこの女の子なんだろうね」
私「ははっ。まさかそんな」

その通りでした。

<6話本編観賞後>
旦那「ありえねえ。こんなのありえねえよ。いいのか。こんなんで。PTAが怒るぞ」
私「あんた最初に女の子が死ぬって予告してたじゃないのよ」
旦那「だって、普通あんな死に方しねえだろ。『流れ弾に当たって、スローモーションで倒れる』とかそんな死に方を予想してたんだよ!」

凄いです「傷天」。女だけでなく、子どもに対しても全く手加減というものがありません。

新聞に載った修の手配写真を見て
亨「どうして俺の写真が載ってないの?」
修「いーんだよお前は準主役なんだから、俺が主役なんだから」

これって、きっとショーケンのアドリブなんでしょうね。

<今回の見所>
飼い主(修)に捨てられる恐怖に怯え続ける飼い犬っぷりを、いかんなく発揮しているアキラ。
なんだかもう、どうしちゃったのっていうくらい、オカマキャラ全開。
「男同士でも子ども作れるかなあ?」などと迷言をかまし、「この貧しいオカマッ!」などと、さんざん修に罵倒され、それでも健気に修の後をついていく姿が涙を誘います。いやほんとに。やけくそみたいになよなよしてないか?

これって、リアルタイムで見ていた人は、一体どんな感想を持ったんでしょうね。やっぱりアキラは「貧しいオカマ」に見えてしまうのかな。
私の目にはあれは恋愛感情というよりも『見捨てられ不安』に見えてしまうのだけれど。
修は、自分の種族維持本能に忠実に行動して、毎回毎回子種をばら巻きまくれる環境があるからまだいいけど(実際子どももいるし嫁さんもいたし)、アキラにとって自分を見てくれる人って修だけなんだよね。
毎回修にからんでくる人間には、老若男女問わず嫉妬の炎メラメラだけど、それも
『おれにはアニキしかいないんだから、見捨てないでくれ』
っていう内面の表れ、の方がしっくりくる感じがする。
まあ、男の友情ってどっかホモ臭い物なんだけど。「そういうのがいい」と私は思っているのだけど。

水谷さん、ひょっとしてこの当時、体重50キロないんじゃないでしょうか? 
彼の周りの重力の働き方が何かおかしい気が。

アキラが修に突き飛ばされて、そのまま塀の上に尻餅をつく、というシーンがあったんですけど、その時も、

どんっ(身体を突かれる)
ふわっ。(身体が後ろ方向に浮く)
すとん。(そのまま高いところにおしりで着地)

て感じなんですよ。
なんでこんなに身体が軽そうなの? 宮崎アニメのヒロインみたい。
さらりと動いてるから全然不自然さを感じないんだけど、ああいう感じの動きは、体重が軽いこともさることながら、よっぽど運動神経が良くないと無理だと思う。
走っている自転車の後ろに飛び乗るシーンも、実は相当難しいんじゃ。でも軽々とやってるから、普通に見ていると流してしまう。
その軽やかな身体の動きを「すごーいきれーいい」と思いながら、つくづくと鑑賞させていただきました。

<2003.1.11>


<home>  <back>  <next>
広告 [PR] 紅葉めぐり  わけあり商品 冷え対策 再就職支援 無料レンタルサーバー