<相棒>公開記者会見レポ

2003.10.07  15:00〜16:15
於 六本木ヒルズアリーナ

(ほとんどメモと記憶を頼りに書いておりますので、台詞などは要約となっています。ご了承ください。あと、俳優名と役名がチャンポンになっています。気分で書いているのでご承知置きください。あと微妙に浮かれた発言があるかもしれませんが、黙殺してください)

 職場から直行のため、着いたのが開始予定時刻の3時ちょうどくらいでした。当然前の方の席は埋まっていて、私は一番後ろの席へ。
 この場所は円形劇場のような作りになっていて、ステージから半円状に観客席が広がっています。招待客以外の人も、回りで立ち見が出来るようになっていました。テレ朝社屋とその隣ビルの間にある屋外ステージなので、吹き抜けみたいな構造になっているのですが、立ち見の人もいっぱいいて、ステージを見下ろすことの出来る隣接ビルの階段付近には、3階くらいまで人が集まっていました。
 招待客席はカフェのように丸テーブルに椅子が4脚ずつステージが見えるような位置でいくつかおいてあります。一番前には報道陣が座っていました。
 招待客の9割が女性でした。年齢は30±5才くらいの人たちが一番多かったようです。
 テレ朝のアナウンサー二人(名前忘れましたが男性と女性です)が進行役。
「ネットでの募集に応募された方の中から厳正な抽選の上選ばれた、100組200人の方々が来ておられます」だそうです。
 
 5分遅れで水谷さんが到着し、公開記者会見開始。

 水谷さん、寺脇さん、沙耶さん、砂羽さんの順にステージへ。出てくるたびに客席からは歓声が挙がります。サービス精神旺盛な寺脇さんは、上階に向けても手を振ってくれました。
 4人ともドラマと同じ衣装で、右京さんはスーツ、薫ちゃんはフライトジャケット、たまきさんは和服(でもオレンジ地にいろいろな模様がついている、なんていうか『おきゃん(死語)』な感じの装い)、美和子さんは黒のパンツスーツでした。
 席順は左から 高樹・水谷・寺脇・鈴木 の順でした。

 プロデューサーの松本さんのシンプルな(本当に短い)挨拶の後、横にあるテレ朝社屋にかかっている巨大モニターで、<相棒>の予告編(オープニングと番組宣伝)が流れた後、司会が4人に質問をしていくという形で会見が進みました。
新オープニングもかっこよかったですよ。

<『相棒』セカンドシーズンについてどういう風に演じていくか>

水谷「ドラマには4つのセクションがあります。プロデュース・脚本・スタッフ・そして役者。『相棒』は、この4つのセクションが(有機的に)絡まって出来ている作品。(ドラマの中で)魅力的に生きていたい。相棒が片棒にならないように(ここで観客が笑い、水谷さんはちょっと照れたように手を振っていました)」

 最初のうちは、水谷さんは右京さん入っていたらしく、落ち着いた静かな声で、訥々と語られ、(ひょっとしてあがってるのかな?)とこちらが思ってしまうような感じでしたが、時間がたつにつれだんだん崩れていきます。

寺脇「えー、いつも(右京のことを)話が合わないとか、何考えてるか分からないなどとぼやいていますが、内心は信頼していたり、反面捜査一課への未練も残っていたりする亀山です。あまり先のことは考えずにやっていきたいと思います。そうすれば10年くらい続く番組になるんじゃないかと思います、って考えてんじゃねえかよ!(笑)」

沙耶「たまきは店の中にいることが多くて、たまに外に出ると病院に誰かのお見舞いに行ってたりするんですが(笑)、憩いの場、癒しの場になれるようにしたいと思います」

砂羽「7月から撮影に入っていて、その頃は暑くてみんなひいひい言ってました。相変わらず(薫との関係は)ただれてますが、多分この2クールもずっとただれたままで行くんだと思います」

 このあたりで、客席にいた親子連れの人が紙に書いたメッセージ(水谷さんがんばれとかそんな感じだと思う。見えなかった)を掲げて、ステージにいた人たちから手を振ってもらってました。いいなあ。

<恋人から見た相棒について>

砂羽「(薫は)現実にいたら「ばっかじゃないの? 人間としてそれはどうなの」って言いたくなるような人だけれど(笑)、素の寺脇さんは真面目な人です。なんだかだんだん(薫も美和子も)子どもと化していて、それはとどめないとなあ、と思っています。(ここで隣の寺脇さんが砂羽さんに耳打ち)なんかこの人、「ベットシーンがやりたい」とか言ってますけど、私はやりたくないです」

沙耶「こっちは深い大人の関係です(笑)。多分この二人は、近くにいすぎてお互いの嫌なところを見てしまって、相手を嫌いになってしまったりしないようにしているのでしょう」

 なんか二人ともあまり役と素のキャラに開きがないような気がしました。砂羽さんはドライで、沙耶さんはなんだかソツがない。

<「相棒」お互いのイメージ>

寺脇「やっぱり豊さんは、俺が俳優になろうとしたきっかけの人で、本当は毎日サインもらいたい位なんですけど、今は握手にとどめています。『こうなりたい』と思える人。あ、お昼はいつもおごってもらってます」

 また豊さんへの愛を出し惜しみしないテラワッキーがいます。それでも今日は記者会見な分、少しは抑えているのでしょうか。

水谷「今日ヤスフミと食事をしまして、注文してたのですがウエイターが緊張していて、なかなか注文が取れない。それでも食事を取り終わったら、頼んでいないケーキが出てきた。後で話を聞いたらこのウエイターは<SET(寺脇さんの以前の所属劇団)>の元後輩で、ヤスフミと一緒にいるとこういういいことがあります」
寺脇「じゃあ俺の後輩がいないとダメじゃないですか」
水谷「そうですね」
 と言った後に、
水谷「僕にとって、信頼できる俳優です」


 んもう、けなした後に不意打ちのように持ち上げるなんて、結婚詐欺師の常套手段じゃないですか(違います)。
 でもこれって、豊さんにしてみれば、最大級の賛辞じゃない?
 良かったなあテラワッキー。
 と、母の気持ちで聞いていました。
 しかし豊さんのギャグセンスって・・・ハイブロウすぎて時々(この人話しているうちに何を話しているのか分からなくなってしまうタイプの人なんだろうか)と心配になってきます。私がそういうタイプなのでつい。あと、会話の間に妙な間が空くのでなおさら・・・身悶えするような気分がします。

<『相棒』 見どころと演じる上で考えていること>

水谷「1話ではあんなことが起こり、2話ではこんなこととかそんなこととかあって、3話ではあんな終わり方になっているので、そこを見逃さないようにしてください(笑)。
2作目ということで、過去のイメージを追ってしまって、新鮮さを見失わないように。今を生きているという気持ちでやっていきたい」

寺脇「薫があまりにもバカにならないように(笑)。一応大学も出ている刑事なのだから、そのあたりは崩さないように」

沙耶「現場で、脚本に二人の演技がどんどん肉付けされている様子をそばで見ている。自分もそれを見逃さないようにしたい」

砂羽「今を大切にしたいです。あと、なんだか2作目と言うことで自分にゆるみが出るのか、ちょっと太りました(また寺脇が耳打ち)またこの人「ベッドシーンやろう」とか言ってます。

 
 ここからは報道陣からの質問タイムになります。

<ロケで行ってみたいところはどこですか?(もっと頭を使った質問してくれよ)>

水谷「ロンドンに少人数のスタッフと行ってきました。ロンドンは10年振りだったんですが、凄く……………良かったんですよ(笑)。ロケでもいいので、また今度はゆっくりとロンドンに行ってみたいです」

寺脇「(きちんとした)刑事ドラマなので、『カニ食いほーだい殺人事件』みたいなロケにはいかないと思いますが(笑)、右京さんの部屋はロンドンにあるので、今度は(薫が)押し掛けていって、一緒に捜査をするようなのがいいです」

 ………ということは、右京さんは生活の拠点をロンドンに移していたということなんでしょうか。それで世界中を飛び回るようになったら御手洗潔みたいですね(いや、むしろホームズなんだろうこの場合)。
 あと、ロンドンまで「押し掛ける」発言には、テラワッキーの願望入ってますね。絶対入ってますね。

沙耶「(行くとしたら)もっと楽しい場所がいいですね」

砂羽「南国とかがいいですけど、ただ和泉監督が「ハワイに行ったら、沙耶と砂羽はビキニだ」とか言っていて、それは嫌だなあと」

<役柄と自分の似ているところ、違うところ>

水谷「………………似ているところ……………ですか?…………………………………………違うところ……………ですか?…………………………(うつむいての逡巡の末)脚本家やプロデューサーが思う『水谷や寺脇にこういう役をやらせたら面白いんじゃないか』っていうのがあって、(似ているところや違うところが)思いつかないくらい、一緒になっている…………………………後で電話します(笑)

寺脇「あとでメールします(笑)。 薫ほど自分は怒鳴らないですね。おおざっぱなところは似ていると思います」

 そういうのでいいのだったら、と水谷さんが再度発言。

水谷「右京ほど僕は大人じゃありません」
 
 ここでテラワッキーがとっても嬉しそうに発言。

寺脇「豊さん普段は全然違うんですよ。面白いことばっかり言ってるんですから。豊さんといると笑いっぱなしで、笑いジワが出来るんです。だから、シワが出来ないように、こうやって」

 と、右京さんと薫ちゃんが、両手で自分の頬を押さえるようにして、 
 ぐぐぐっと、顔を近づけて見つめ合ってくださいやがりました。

 とても51才と40才の日常の一風景とは思えません。
 公衆の面前でなんて事をするんですか。いや、普通の人は微笑ましく感じるものなのかもしれませんが、なにしろ私は例の「おんぶ」に反応した人間ですから、当然この「にらめっこ」にも反応してしまうのです。

 

 あと、やっぱり豊さんは【巫女系アクター】なんだなあと思いました(北島マヤ系でも可)。役に入り込んでその人になりきってしまう役者だから、『役と自分との相違点は?』なんて聞かれると、どう答えたものか分からなくなってしまったんでしょうか。
 書き損ねたけど、この会見でもどこかで「右京と自分との境界線がはっきりしない」みたいなことも自ら言っていました。
 
 ………なんとなく、この方って、いろいろな役を演じすぎて、【自我】というもの自体がないんじゃないかしら、なんてことまで考えてしまう今日この頃(そんな人は社会生活できません)。

 あと、ここに限らず、仕草がいちいちオトメなんですよ。笑うとき口元片手で押さえてるし。
 こんなことでいいのか51才!  
 可愛すぎです。
 そんなだからテラワッキーが「豊さんには俺がついていないとね」なんて、明らかに方向性の間違っている騎士道精神を発揮してしまうんだと思います(真顔)。

 ここでインタビューは終わりクイズ大会。来場の際に集めた招待ハガキを水谷・寺脇の両氏に引いてもらい、当たった人にはクイズに答える権利があります。商品は、4人の生サイン入り相棒巨大ポスター。
 ほ、欲しい。でも私は職場を放棄して来ている身。こんなところがテレビにでも映っていたら、私の人生は終わりだわ。

 とかなんとか考えていたのですが、考えるだけ無駄でした。ハズれたから。
 クイズはとても簡単なものだったので、二人とも正解で、ポスターもらってました。いいなあ。テラワッキーにハグハグされてたぞ。いいいいなああああ。
 
 その他にも色々プレゼントがあるのですが、それは第1話のスペシャルを見てから応募するようになっていますので、皆さん最後までちゃんと見ましょう。
 ちなみに問題のヒントをここでこっそりとお教えします(どうせ明日には分かる)。

 問題「右京と薫が    場所はどこか?」
 
 はい簡単ですね。商品は以下のようになっております。

水谷: ネクタイ・サスペンダー・メガネ
寺脇: フライトジャケット
沙耶: 着物
砂羽: 8話で使用したブラウス

 みなさんどしどし応募しましょう。

 クイズの後は、報道陣による写真撮影。
 報道陣が前をふさいでいて、ろくに見えなかったさ(泣)。
 遠くても上から見ていたら、俳優陣の姿が見えたんだろうなあ。

 終わりに「それでは水谷さん、寺脇さん、最後に一言お願いします」

 ここで二人がずいっと前に出てきてくれました。

寺脇「(パチンコ店の呼び込みのようなダミ声で)え〜どうもどうも。本日はご来場ありがとうございました。フィーバーフィーバー」

 などと、ひとしきり笑いをとった後。

寺脇「いやあ、こういうのっていいですね。いつもは記者さん達だけなんで、なんだか会場がどんよりしてるんですよ。『何か質問ありませんか?』って言っても、なんだかこんな感じ(めんどくさそうな記者のそぶりをする)」

 そんな記者さん達ばかりじゃないだろうとたしなめる豊さん。
 客席の後ろの方で、紙を掲げるお嬢さん達。

寺脇「え〜、なになに。………打倒………トリビア? (客席笑う) そんな小さいことじゃないんだよ! 高橋克実がどうしたって?」
 
 と、さらに笑いをとる寺脇さんでありました。
 この時の二人の掛け合いとか雰囲気が凄く良くて、いい現場で仕事してるんだなあ、という様子が伝わって来ました。

水谷「相棒は来年3月まであります。その後、またこういう形で(記者会見が)出来たら・・・」

寺脇「豊さん、それって(うれしそう)」

 お。やる気満々ですね。豊さん。期待しておりますよ。

 

 こんな感じで、記者会見は幕を閉じました。
 来場特典として、『相棒オリジナルブレンド』の紅茶とコーヒーを頂きました。
 グッジョブ! テレ朝さん。いい仕事してますね。

  

・缶の隣に置いてある黒いのは文庫本です。

  

 右京さんは、【Fresh peach tea】。『もぎたての白桃のフレッシュな香りが楽しい気分にさせてくれる紅茶です』だそうです。ピーチって、ちょっと右京さんのイメージと違うような。
 薫ちゃんは【German roast】。『やや濃いめにローストし、こくのあるストロングタイプに焙りあげたヨーロッパタイプのコーヒーです』だそうです。
 どちらも美味しそうですが、もったいなくて飲めません。

 実物を見たい方は、テレ朝本社内のドラマブースに行ってみましょう。ここの喫茶店の入り口の看板(?)の上に、相棒紅茶&コーヒー缶が置いてありました。

<総評>
 ファンを集めての公開記者会見というのがどのくらいの頻度で行われるものなのかは知らないのですが、番組宣伝としても、ファンサービスとしても、会社の戦略としても、とてもいい形の宣伝形体だと思いました。
 やっぱり俳優さん達にしても、仕事で(仕方なく)来ている記者達に番組の話をするよりは、瞳をキラキラさせて話に聞き入ってくれるファン達を前に話した方が張り合いがあるでしょう。実際にドラマを見ているのがどんな人たちなのか、分かる機会にもなるし。ファンも喜ぶ。
 ただ、今度やるときは屋内でやって欲しいです。この日は凄く寒くて(会場は外だった)、集中力が途切れかけてしまったので。俳優さん達(特に女優さん)が寒そうでした(客もだが)。
 あと、せっかくこれだけ大がかりに力を入れて宣伝してるんだから、テレ朝社屋内のイベント会場にも、相棒関連のコーナーを作ってください。ポスターだけじゃ哀しいです。

 

おしまい。




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