相棒2nd. 

第13話 『神隠し』


今日のを見て思ったのは、私は相棒に人情話を求めていなかったんだなあ、ということです。
ほんと個人的に体質的に全く駄目なんですよ、人情話。
なんでこんなに見ててカユかったのか。それはきっと監督の演出法かしら。

(ああっ、この官憲嫌い丸出しの描写は、きっと今回の脚本は輿水さん!)
ていう風に、脚本家のカラーを見分けることが出来るようになってきている自分は大概オタクですが(銀座NOWを見習って、相棒アディクトと言おうかしら)、撮り方が和泉監督じゃなーい!誰だよこれ。新人? とかひどいことを思ってしまう私は病んでるもいいところです。
でもこの話なら、もっと見せ方はあると思う。
ぎゃー。こんなただでさえ無理無理な暗号(脚本家も多分自嘲している)にわざわざテロップを出すなあ。追い打ちかけんなよ。ダセエよ!
これ見てて、あれを思い出しちゃって。ファーストシリーズの美術館女館長が犯人だった話。あれは空に親子のアップが浮かぶという絵で終わったんで(おいおい、20年前のスポ根アニメじゃないんだから)とずっこけ(死語)てしまったという、あれを思い出してしまって倍率ドン。

そんなわけで、なんだか私の視聴態度は最後までグダグダになってしまいました。
あの夫婦へのお説教もなんか納得できない。というか、説教したくらいでDVが治まるなら苦労はしないよ。だってあれはそれこそ親のその親さらにその親まで遡る可能性のある、世代間連鎖もしくは依存の問題も孕んでるんだもの。

それに刑事が、っていうか右京さんが、家庭内のことでどうこう言うのはなんか、似合わない、っていうかそんな安っぽいことを右京さんはしないでよう。
薫ちゃんならしていい。似合うから。
どうせゲキコウして説教するなら、奥さんに「気づいておられないかもしれませんが、夫が妻にこのような身体的暴力を振るうのは、夫婦ゲンカですまされることではなく、れっきとした犯罪です。あなたは夫を訴えることが出来ます。どうされますか? 僕達は証人です。警察がこの夫婦間暴力を『犯罪』とすることで、ご主人と、そしてあなたを医療につなげることが出来ます」
とか、個人じゃなくて『警察』の立場から言ってくれたらかっこよかったのにー。
でも輿水さん、凄い警察嫌いっぽいからなあ。
まあその辺の不満もちょっとあったかも。
いくらなんでも伊丹ン・三浦コンビに代表される警察側の人間をアホに描きすぎじゃないかと。組織=悪、個人=善の構図もあまりステレオタイプ化されると、安っちくなるしさ。

さっき某巨大掲示板見てきたら、今回の話も評判が良かったみたいで、(やっぱり私の考え方はマイナーなんだ。分かってるよー、そんなことー。どうせ私は理屈っぽいよー。でも右京さんほどのクレバーさはないんだよー)、と、しばしやさぐれてました。

でも、今回は神に従う人が、親じゃなくて子どもの力を信じて、『あなたが親を守ってやりなさい。両親が地獄に堕ちてしまわないように』って言うところは良かったです。神の元でだからこそ言える台詞だから。
あと、神父は本当に信仰に救われた人だったってオチもね。
分かった。今回やけに愚痴っぽくなっている真の理由は、細川神父が全てを持っていったからかも。
細川最強。出てくるだけでうさんくさい。あの右京さんまで霞んでしまった、なんて事だ。

<2004.01.21>

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