■2002/12/10 (火) 気になる二人

今、『相棒〜警視庁二人だけの特命係』（テレビ朝日系水曜9時〜）
http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
に、はまっています。
以下テレ朝公式ＨＰより抜粋

【「土曜ワイド劇場」で過去３度放送。平均視聴率19.0％（関東エリア：ビデオリサーチ調べ）をマークしている人気刑事ドラマ「相棒」が、いよいよこの秋水曜夜にレギュラードラマとなります。
クールでスマートで抜群の頭脳を持つにも関わらず、出世コースに背を向け“警視庁一の変人”という刑事・杉下右京（水谷豊）と、 おひとよしで熱血漢で単純明快でオッチョコチョイな刑事・亀山薫（寺脇康文）の二人！そんな二人が男臭い骨太なストーリーを、時には軽妙に時にはハードに見せてくれます。】

【土曜ワイド】時代から、＜なんとなく＞知っている番組で、連ドラになるのも知っていたのですが、もともとドラマを見る習慣がなく、続けてみるようになったのも本当に偶然だったのですが、いざ見始めてみると、これがとっても面白かったのです。

シナリオが毎回とてもよく練られている上、主役二人のキャラがしっかり立っている。脇を固める役者陣もみんな芸達者だから、安心して見ていられるんですね。

見ているうちに、昔『刑事貴族』の再放送を楽しみに見ていたこととか。
私の水谷豊原体験は『事件記者チャボ』で、当時小学生だった私は、主題歌を歌っているのが主役本人だという事を知って、
「なんで俳優なのにこんなに歌声が綺麗なの？」
とびっくりした記憶とかが蘇ってきて、そういえば私は子どもの頃、水谷豊が好きだったんだなあ、という事を思い出しました。
（ドラマの内容は何にも覚えてないんですけど）
そして最近なりを潜めていたオジサマスキーの血が再燃してしまいました。

でもこのドラマって、偏見無しで見ると普通に面白い良くできたドラマなのですが、ある種の偏見・・・というか先入観がある人が見ると、
「な、なんなの？」と思わずのけぞってしまうドラマなんです。

部下の亀山君は、上司の杉下さんのことをこう呼びます。
「右京さん」
・・・なんで名前なの？　普通名字で呼ぶだろ上司なんだからさ。そら、名字だか名前だか分からないような名前だけど。
それに対して杉下さんは、亀山君への書き置きがこうです。
「××で待ってます。　　右京」
お前もかよ！

まあ、それくらいならかわいいと言えなくもないですが、なんつーか、二人の距離が不必要に近いような近くないような。

他にも、見た目が典型的オタクな鑑識君が、右京さんをガムテープでぐるぐる巻きにするシーンがあったり（緊縛？）、特命係発足の本当の理由を知る男、小野田（岸辺一徳）が右京さんに
「興味ある？　知りたかったら僕の部屋においで」（誘ってる？）
などと、

何かを狙ってるとしか思えない

ようなシーンがそこかしこにでてきます。

何かを狙っているように見えてしまうのは、私の頭が腐っているせいかなあ、とも思っていたのですが、第10話予告（明日放映予定）が、これが凄かった。予告のくせに。

傷だらけで呆然と浜辺にたたずむ右京さん（記憶喪失？）
気絶して床に並んで倒れる二人（定番！）
そして極めつけは、

亀山君が右京さんをおんぶ

36才男盛りに軽々とおんぶされる45才
ちなみに、役者の実年齢は40才と50才だ。
携帯サイトでも、待ち受け画面としておんぶシーン配布中。

まさか、おっさんをおんぶするおっさんに萌え萌えする日が来るとは、夢にも思いませんでしたよ。

なんだか、役者さん（特に寺脇さん）もスタッフも、「水谷豊マンセー」状態に陥っていて、凄いことになってきているような気がしてなりません。
いいんでしょうか。
とりあえず、明日はビデオを用意して正座して見ます。

勢い余って、なつかしドラマ「傷だらけの天使」まで借りてきてしまいました。
20代の水谷さんは、普通に美青年でした。
若いっ。かわいいっ。細いっ。小さいっ（おい）
ショーケンをアニキとしたってついていくチンピラ役なんですけど、
頭の悪いオカマ呼ばわりされているところとか、
生涯童貞だったらしいところとか、
不毛な最期を遂げるところとか、
『カリフォルニア物語（吉田秋生）』のイーヴとかぶる。凄い似てる。どっちかがどっちかに影響を与えた、と言っても驚かないぞ、ってくらいです。

2003.1.6　付記

吉田秋生『カリフォルニア物語』のヒースとイーブの関係は、『傷だらけの天使』の修と亨の関係に似ている、と嬉々として書いておりましたが、文庫版『カリフォルニア物語』2巻の後書きで、作者自身「『傷天』と『真夜中のカウボーイ』に影響を受けた」と語っていたらしいです。

というのを、さっき『カリフォルニア物語』の初版はいつだろう、と
調べているうちに、この情報にぶちあたりました。
この正月に実家で文庫本を探したんですが、１，２巻がでてこない。仕方ないから３，４巻読んで、「やっぱり似てるなあ。この不毛さ加減が」て思ってたのですが。
・・・2巻の後書きも確かに読んだはずなのに、全く覚えてなかったよ。何てこったい。
両方知っている人が読んだら、何を書いてるんだ、ってかんじだったでしょうねえ、ああ恥ずかしい。

確か文庫本を買ったのは3年くらい前・・・その時は『傷天』の存在自体知りませんでした。ただ、無意識下には沈んでいたんだと思います。
だから「わー似てるー」って思ったんだろうけど。
なんでしょう。輪廻のようなモノを感じますねえ。

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